管球チューナー・アンプ コーナー
つまみがいっぱいあって 通信機みたいなチューナーアンプ。 |
山水 MT管を14球も使った贅沢なアンプ付きモノラルチューナーです。昭和35年製で詳細な回路図も付いてました。 ケースはスチール製で、シャーシを挟んで上下に開けられる仕様です。フロントは銀と黒のシックなカラーですが、ケースは事務機器みたいな深緑色していますね。中身は、ご覧のように多くの真空管があり、チューナー部に8球、整流とアンプに6球使われています。アンプ部はフォノ(レコード)用のプリアンプがあり、パワーアンプは6BQ5のフッシュプル(+UL接続)となっています。マジックアイ(同調指示器)は扇が両側に開く6ZE1が付いていました。つまみは左から電源Vol,Bass,Treble,Select(Radio,Phono,Tape),Band選択,Tunと色々あり、また音質調整できるのがいいですね。受信はBC(AM),SW,FM共ばっちりOK。ただしFMは80〜90MHzまでしか聞けません(オリジナル)。昔は80MHzより前の周波数は割り当てられていなかったのかな。出力はプッシュプルなので大変大きく、小型スピーカーでは音が裂けてしまいますので、ステレオ用の大きなスピーカーに繋ぐ必要があるみたいです。 一言で言うと"渋い"スタイルしてます。喫茶店にでも置いてあると喜ばれそうなチューナーですが、モノラルなのが残念。ステレオだったらCDを繋げて楽しめたのにな。 |
裏面です。 通気のための スペースが 大きくとられています。 |
FMもモノラルながら 聴くことが出来ます。 |
球数の多さにびっくりしました。 内部配線も複雑です。 |
14球モノラル チューナーアンプ (受信バンド) BC(AM),SW,FM (真空管) 6BE6,6BQ8x2,6BA6x3 6AL5,6BQ5x2,6AQ8x2 12AX7,6CA4,6ZE1 (サイズp、重量) W40 H14 D30 10.4Kg |
購入時錆びだらけでしたので つや消しブラックに仕上げてみました。 ダイアル内の赤色も後塗りです。 |
山水 これも山水のアンプ付きチューナーです。型番から見て上のモデルの1つ前の製品と思います。 こちらは入手時ちょっとボロかったので、全面的に塗り替えてみました。ケースの色は、たしかダークグリーンだったと記憶してます。全面バネルもオリジナルとは違って、僕好みに仕上げてあります。中身はほぼ元のままで、マジックアイ(6E5)だけ新品と交換してあります。回路は上のモデルと大体同じで、受信感度や出力も同様。ただFMのAFC(自動周波数合せ)機能がまだついていませんでした。修理時パネルを作り変えたついでにFMの受信周波数も広げたので、実用に関しては上のモデルよりこっちの方が勝っている感じです。 管式のチューナーは手に入れるのが難しいですね。骨董市では滅多に見かけませんし、あったとしてもオンボロ状態(これの事)。専門店ですと値札を見るのが恐いほどの価格で売られています。管式のアンプ付きステレオチューナー安く手に入らないかなー。 |
裏です。 ターミナルは アンテナとIN,OUT。 |
このチューナーはめちゃくちゃ重く 12kもあります。 |
中身は上のモデルとほぼ同様。 真空管のバージョンが少し違います。 |
14球モノラル チューナーアンプ (受信バンド) BC(AM),SW,FM (真空管) 6BE6,6BQ8x2,6BA6x2 6AU6,6AL5,12AX7 12AU7x2,6AR5x2 6CA4,6E5 (サイズp、重量) W39 H14 D30 11.8Kg |
アンティークラジオの部屋 |
戦前のラジオ | ST管スーパーラジオ | MT管スーパーラジオ | 管球チューナー・アンプ |
自作機・その他 | ラジオの本・雑誌 | 蓄音機・SPレコード | 蓄音機の音再現コーナー |
アンティークカメラの部屋 | アンティークえとせとら | リンクのつどい | Home |