自作機・その他の機器 コーナー



自作テレビ (電子チューニング)

良く映っているでしょ。
All Hand Maid
 パチンコ台に付いているモニターを利用した、3.3インチ液晶テレビです。秋葉原にある秋月電商のキットを一部組み込んで作ってみました。
 まずはモニターについて、僕が使ったのはカシオ製のバックライト付きカラー液晶モジュールと言うもので、パチンコ台専用に作られた製品がジャンクとして売られていた物です。これにRGBコンバーター(キット)を付けると、モニターが使えるようになる訳です。次はテレビチューナーですが、お手軽にビデオデッキの中に入っているユニットを利用しました。このユニットにはロータリーエンコーダー(デジタルによる電子チューニングができる部品)が付けられるので、これもキットで作り、繋げてみました。音声出力にはICを使った0.5W程のアンプを自作。最後は電源ですが、モニターのバックライトに高電圧が必要なので、DC-DCコンバーター(自作)を使い、また全体にかなりの電流を消費しますから、ノートパソコン用(?)のスイッチング電源を利用しました。以上の部品をケースに組み入れる訳なのですけど、これが一番大変。モニターの入る理想的な台形ケースがあったので、加工し全部品を入れましたが、なにせケースが小さすぎました。ご覧の様に、アリの入る隙間も無いほどの(大げさ)ぎゅうぎゅう詰め状態。この箱入れ作業にほとんどの時間が費やされたのでした。 スイッチ類は左より、電源,Tun,チャンネル表示,Vol,照度調整、ヘッドホンジャック。50pのニ連ロッドアンテナを立てると、面白い様に映りました。
 ポケットテレビとまでいきませんが、小さなサブテレビとして完成!!。製作には2週間程かかり、僕が今まで作ってきた電子工作物の中でも1.2の難物でした。このテレビを見ていると、作るのに苦労した思い出までも浮かんできます。

スピーカーは
てっぺんに
付いています。
背面には
取っ手付き。

Tunを回すとチャンネルが変わります。
今、8チャンが映っています。

中身です。ケースに間隙が殆どありません。
(受信バンド)
1〜62Ch
(選局)
PLLデジタル
チューニング
(サイズp
重量)

W15 H11 D14 1.2Kg

100V
AC電源で
動きます。



完全自作のVHF帯受信機

カッコよく通信気風に作ってみました。
All Hand Maid
  キットを利用していない完全オリジナルの自作受信機ですよ。なかなか格好いいでしょう。
 受信部はモトローラのICを使ったFM回路です。感度優先で高級フィルターを使った、受信フィーリングが良い(ノイズの少ない)設計です。選局(局発)はPLLシンセサイザー回路(デジタル選局)を採用。こちらもモトローラのLSIを使い、比較的簡単にできるものですが、調整が少々困難かな。以上の回路の設計は本(トランシーバーの製作入門)を参照しました。カウンター部(デジタル表示部)とシグナル表示部、アンプ、電源は僕が設計し製作。また、おまけとして受信部にBSチューナーに使われている半導体を使ったプリアンプが仕込んであります。選局は右のTunボタンでします。また、好きな周波数を2つプリセットできます。受信範囲は、140〜160MHzで、アマチュア無線、各種業務無線、鉄道無線、消防無線などを聞く事が可能。性能はというと、下手なハンディー受信機よりはよっぽど良く聞こえ、1mのロッドアンテナで50k先の救急通信(50W)ががんがん入ってきます。
 製作には1ヶ月必要でした。部品の入手がてこずり、秋葉原に1週間も通った記憶がよみがえります。苦労の甲斐あり、この受信機は僕の製作品の中で一番の実用品になりました。現在は地域の救急通信を毎日受信してくれています。

これもスピーカーは上に乗っかっています。
背面のスイッチで感度選択(Local,Dx)ができます。

地元の救急通信が入ってきます。

ケースを開けるとこんな感じ。
上部左より プリアンプ、受信部、PLL局発部、
感度調節メーター、電源基盤、
下部左より シグナル基盤、音声アンプ、
デジタル表示基盤となっています。
それぞれの基盤も自作してみました。
(受信周波数)
140〜159.99MHz
200チャンネル
(選局)

PLLデジタル
チューニング
(サイズp
重量)

W20 H9 D20
1Kg

電源は9Vの
ACアダプター



ラジオ用電圧調整器 "トム"62型

使用目的のわからない骨董品です。
東京無線○○株式会社 ○○は不明
 何でしょうねこれ。蚤の市で見つけた時、何に使うものか分からなかったのですが、そのスタイルの良さから即決で買ってしまいました。一応修理補修してみましたが、いまだに何物なのか良く分かりません。
 ケースは木製で、手のひらに乗っかる程の大きさです。中にはトランスが入っていて、プラグコードと繋がっています。側部にはトランスのアウトから出ているコンセントがあり、前面のターミナルのさし込みで80〜110V(5段階)の出力が選択できます。またこの時、メーターで出力が表示される様です。しかしこのメーターはボルト表示でなく、0〜10の数字があるだけなので、何を表しているのか分かりません。前にあるプレートにはラジオ用電圧調整器、昭和19年製と書いてあります。戦争の真っ只中に作られたものですね。
 中身とプレートから推測すると、これは戦争前後の脆弱な電力供給(夜になると電圧が低くなったりした様です)のなかで、ラジオを聞くための道具(オートトランスか)では。ラジオとコンセントの間にこの機器をはさみ、低い送電電圧を補ったうえでラジオを聞く。全く今では考えられない事ですね。(違う目的の道具かも)。


このメーターだけでも価値があるのでは。
戦時中(昭和19年)に製造されたものです。

メーター下のコードで電圧調整します。

中身はトランスだけ。
(サイズp
重量)

W15 H11 D12
1Kg



レトロ調ラジカセ

一見すると真空管ラジオなのですが・・・
二協Co,
 縦型カセドラル風で、アメリカの'30年代の真空管ラジオっぽいのですが、横にカセットデッキが付いています。もちろん真空管ラジオじゃありません。現代のラジカセです。とはいえ、今売られているレトロ調のラジオの中では、良いスタイルと作りをしています。ちなみにキャビネットは全て木で出来ています。
 僕の持っているコレクションの中では、実用ナンバーワン。受信回路はICですから当然と言えば当然。でもやっぱり味気ないです。真空管ラジオから出てくる深みのある柔らかい声は、このラジオでは楽しむとができません。真空管ラジオの素晴らしさを比較体感できる(?)一台です。

1930年代のカセドラル風ラジカセです。

カセットは横から入れます。
カーステレオに付いているタイプです。
(受信バンド)
AM,FM
(サイズp
重量)

W23 H33 D20
3Kg


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