日本のカメラ
@ レンジファインダー コーナー
Nicca-3s
(ニッカ 3S)
バルナックライカのコピー機です。
一見すると本物とは
見分けがつきませんね。
ニッカカメラ
(1952年)
戦後日本、本物のライカが(今の価値観でいうと)数百万もする時代、スタイル、性能ともにライカそのまんまにコピーされたニッカは飛ぶように売れて、タワーというブランド名でアメリカにも輸出されたそうです。各部品の仕上げが大変丁寧で、シャッター感覚もスムーズなこの機体は、fed,zolki等のソ連製コピー機とは質の違いを感じます。
操作方法はバルナックライカのライカV型と全く同じです。シンクロ接点がボディー前面に付いている点が唯一の違いでしょう。
フィルム装填はもちろん低部から行います。フィルム先端をスプールに巻きつけ、スライドさせるようにフィルムを入れていきます。このフィルム装填の難しさがクラッシックカメラの醍醐味なんですね。
レンズはソ連のジュピター8を使っています。レニングラードの使い回しです。このカメラに似合う沈胴レンズ(つまり廉価なもの)があれば購入したいのですが。。。
ライカと操作が全く同じですので、高価なライカを購入する前の練習用の機体としてもニッカはいいんじゃないかな、安いですしね。(ぼろぼろのライカを買うよりピカピカのニッカを買った方が僕はいいと思いますよ)。
フィルム装填の
難しさも
ライカそのもの。
前面にフラッシュ接点が
付いている所が
ライカの仕様との唯一の違い。
部品の仕上りは上々。
操作感覚もスムーズです。
(シャッター)
機械式布幕横走り
フォーカルプレン方式
T,B,1〜1/500sec
(レンズ)
(M39)
(ファインダー)
逆ガリレイ透視式
(視度補正付)
(ピント調整)
ニ眼二重像合致式
連動距離計
(露出計)
なし
(シンクロ)
X,M 1/20sec
(フィルム巻き上げ)
ノブ式
(セルフタイマー)
なし
(サイズo、重量)
W140 H70 D40+lens
445g+lens
Canonet
(キャノネット)
初代キャノネットは
中古市場では人気があります。
人気女性タレントさんも
使っていました。
キャノンカメラ
(1961年)
高級機をもっばら作っていたキャノンが大衆市場に参入し、高性能でありながら低価格で売り出したキャノネットは爆発的に売れ、のち20年もの間、同シリーズはキャノンの看板機として続きました。このキャノネットは巻上げをトリガーレバーで行う初代機で、シャッター優先AEを持っていて、現在でも実用になるいい機体です。ロゴが60年代風でかっこいいし、スタイルもすっきりしてGoodですね。
巻き上げはトリガーレバー。底部の半月状のレバーに左手親指を引っ掛けて、指を引くと巻上げが出来る仕組みです。慣れると1秒に2コマ以上の速写が出来るすぐれもの。レンズ面で光っているドーナツ状の物がセレン光電池、派手ですね。露出計はオート時のみ有効で、ファインダー内でシャッター速度に合った絞り値を確認できます。又、適正露出外ではシャッターがロックされレリーズできなくなっています。
レンズはf値が1.9と明るいものを使っていて、写りはきりっとしていて良く写ります。売れた理由はここにもあるんじゃないかな。
初代キャノネットにはいくつかバージョンがあるようです。僕の手元には今2台あるのですが、トリガーレバーの使用感覚が全然違います。発売前期の方が引きがスムーズで使い心地がいいんです。又、露出計のファインダー内表示が、後期の機種では簡略化されています。と言うことは、トリガーレバーが付いた初代キャノネットは発売当初のものを選んだ方がいいようです。
トリガーと呼ばれる
底のレバーで
巻き上げ。
ドーナッツ型のセレン光電池が
目立ってますね。
上面はのっぺりした感じ。
レリーズボタン以外何もありません。
Canonetロゴ いかしてます。
(シャッター)
レンズシャッター方式
Copal-SV
T,B,1〜1/500sec
(レンズ)
Canon Lens SE
45o f1.9
(ファインダー)
逆ガリレイ透視式
(ブライトフレーム)
(ピント調整)
一眼二重像合致式
連動距離計
(露出計)
セレン光電池
連動追針式
(露出制御)
シャッター優先AE
オート・マニュアル
(シンクロ)
X,M接点
(フィルム巻き上げ)
レバー式 (低部)
(セルフタイマー)
あり
(サイズo、重量)
W155 H85 D70
775g
Konica S2
(コニカ S2)
蛇皮が張られていると安いカメラでも
高級機に見えてしまいます。
小西六写真工業
(1966年)
ぱっと見て、これと言って特徴のないカメラですけど、ボディの蛇皮に惹かれ、ただそれだけの理由で買っちゃったカメラです。もちろん蛇皮は後張りですが、大衆安物カメラとのアンバランスが何とも言えません。カメラより皮のほうが高いんじゃないかな。どんな人がオーダーしたものやら。
露出制御はCdsでシャッタースピード優先オートとなっています。また、露出は軍艦部とファインダー内で確認できます。
色々と挙げられる特徴がなく一般的な日本製金属カメラなのですが、レンズはボディに似合わずf値1.8という明るい物がおごられています。まだ試写した事がないので分かりませんが、いいボケ味出すのでしょう。
レンズ上の丸が露出計のCdsです。
上面にも露出計があります。
(シャッター)
レンズシャッター方式
Copal-SVA
B,1〜1/500sec
(レンズ)
Konica Hexanon
45o f1.8
(ファインダー)
逆ガリレイ透視式
(ブライトフレーム)
(ピント調整)
一眼二重像合致式
連動距離計
(露出計)
Cds
連動追針式
(露出制御)
マニュアル
(シンクロ)
X,M接点
(フィルム巻き上げ)
レバー式
(セルフタイマー)
あり
(サイズo、重量)
W150 H90 D80
785g
Konica EE-matic Deluxe
(コニカ EEマチックデラックス)
この様な安物カメラには
まだコレクション価値はありません。
小西六写真工業
ドーナツ型セレンの派手派手が目立つこのカメラ、デラックスと言っても中身はとってもチープ。現代のプラスチックカメラよりは存在感はありますが、金属カメラとしては一番の安物に属すんじゃないかな。
このカメラは完全なオート機で、絞りやシャッター速度はカメラが勝手にやってくれます。シャッタースピードは1/250.1/125.1/60.1/30の4段階でファインダー内で確認できます。また、適正露出外だとスピード表示が赤くなり、シャッターがロックされる仕組みがあります。
どこから見ても安物大衆カメラなんですが、よく写るんですね。カラーもばっちり。おもちゃにしとくには勿体無いカメラです。
フィルム装填は
オートローディング。
ドーナッツ型セレンで測光。
シャッタースピードと絞りはオートです。
Deluxeと彫ってありますが
機能は廉価版。
(シャッター)
レンズシャッター方式
Seiko-LA
B,1/30〜1/250sec
(レンズ)
Konica Hexanon
40o f2.8
(ファインダー)
逆ガリレイ透視式
(ブライトフレーム)
(ピント調整)
一眼二重像合致式
連動距離計
(露出計)
セレン光電池
指針式
(露出制御)
オート
(シンクロ)
X接点
(フィルム巻き上げ)
レバー式
(セルフタイマー)
あり
(サイズo、重量)
W140 H85 D75
655g
Richo Auto Half SE
(リコー オートハーフSE)
手のひらサイズだけど
"写ルンです"とは大違い。
金属製ですから
とっても重量感があります。
リコー
(1966年)
60から70年代はハーフサイズカメラが大盛況だったそうです。オリンパスペン、キャノンデミ、そしてリコーオートハーフは有名ですね。オートハーフはスプリングモーターによる自動巻上げ装置がありAEも備えていて、押すだけで写るという「ばかちょんカメラ」の走りになったカメラです。小型おしゃれなスタイルで女性にもうけ、300万台を越す大ヒットとなりました。
撮影するにはまずスプリングを巻かなければ始まりません。カメラ底部のノブを何十回かぐるぐる巻き、フィルムを装填するとシャッターが切れます。スプーロケットとシャッターチャージが連動しているので、フィルムを入れないとシャッターは切れないんです。ここがポイントで、スプリングを巻いて空シャッターを切ろうとしてもうんともすんとも動かなく、こりゃだめだと捨てられたり、店先のジャンクボックスに投げ込まれたりする悲運な?カメラなんです。僕もこのカメラはジャンクで見つけました。ちゃんと動きますけど・・・。露出制御はシャッター速度優先AEでボディ前面のセレンで測光します。シャッターは1/125秒の定速、絞りはマニュアルで変える事が出来ます。
レンズは固定焦点ですが、テッサータイプで25oなのでスナップ撮影には問題なくよく写ると思いますよ。
手のひらにすっぽり収まるぐらい小ささですが、全体が金属で出来ているので意外なほど重たさを感じます。ばかちょんカメラ(死語か)といえど、"写ルンです"とは全く異世界のカメラです。
フィルム装填後に
ノブを回せば自動
巻上げでシャッターが
切れます。
右がスプリングモーターのノブです。
左のダイアルで絞りを決定。
(シャッター)
レンズシャッター方式
Seikosya BS-11
1/125sec
(レンズ)
Richo 25o f2.8
(ファインダー)
逆ガリレイ透視式
(ピント調整)
固定焦点
(露出計)
セレン光電池
表示無し
(露出制御)
シャッター優先AE
オート・マニュアル
(シンクロ)
X接点
(フィルム巻き上げ)
スプリングモーター式
(セルフタイマー)
あり
(サイズo、重量)
W95 H85 D40
320g
Yasica Electro
(ヤシカ エレクトロ)
デザインはいまいち。
昔はうけていたみたいだけど。
ヤシカカメラ
(1966年)
これまた中古屋さんの店先でよく見かけるカメラ。ということは、よく売れたカメラで「ローソクの光でも写る」というキャッチコピーでヒットを飛ばしまくったカメラです。当時最新鋭の電子シャッターを搭載した機体は、今では中古カメラとしてもあまり人気がない様ですね。
このカメラにはシャッタースピードの設定がなく、絞り優先オート機となっています。測光はボディ前面のCdsで行い、適正露出は軍艦部とファインダー内でslow、overと表示して教えてくれます。"ロウソクの光うんぬん"だけあって、真っ暗な被写体でも電磁シャッターですから1分2分と長時間シャッターが開いています。
レンズはというと、なんとf値は1.7なんですね。ボディは安っぽい作りですけどレンズは違う。ろうそくの炎で写すには明るいレンズが必要不可欠?
現在このカメラを使うには少し問題があります。電池が売ってないんです。生産がとっくに終了した5.6ボルトバッテリーですから代替品もなく、ボタン電池をいくつか重ねるなどして対応しなければなりません。電子シャッターの欠点はここら辺にあります。
現行で合う電池が
無いのが難点。
明るめのレンズが搭載。
くっきり写ります。
ファインダー内と上面のオレンジと
赤のライトで適正露出が分かります。
(シャッター)
電子式レンズシャッター
Copal-ELEC
B,auto
(レンズ)
Color-Yashinon
45o f1.7
(ファインダー)
逆ガリレイ透視式
(ブライトフレーム)
(ピント調整)
一眼二重像合致式
連動距離計
(露出計)
Cds
連動 光表示
(露出制御)
絞り優先AE
オート・マニュアル
(シンクロ)
X接点
(フィルム巻き上げ)
レバー式
(セルフタイマー)
あり
(サイズo、重量)
W150 H90 D80
750g
Fujica 35-EE
(フジカ 35-EE)
国内でグッドデザイン賞に
選ばれたカメラです。
でも、いかつい面構えですね。
富士写真フィルム
(1962年)
ボディ底部の巻き上げレバー、軍艦部後部のピント調整ダイアル、レチナとビテッサのいいとこ取りをしたカメラですね。
シャッタースピードが当時としては珍しく1/1000秒まであります。そして、シャッター音が非常に小さいのが評判だったようです。ボディ前面の格子はセレン光電池で、露出計は軍艦部にあります。露出制御はシャッター速度優先AEで、auto時はレリーズボタンがぴょんと上に飛び出す仕掛けがあります。本当にビテッサそっくりですね。ファインダーは大変明るく、大きな採光窓によるブライトフレームとパララックス自動補正があり、ピントはくっきり合わせやすいです。ライカM型を意識して設計したようです。
レンズはプロに定評のあるフジノンレンズ。ピントが合ってれば間違えなくよく写るレンズです。ボケ味も十分。
このカメラを分解したとき、レンズ鏡胴内部に露出制御用の抵抗がびっしり張り付いているのに驚きました。製作の大変さ(当時は手作業)が目の前に浮かんできました。
レチナ同様、
巻き上げは底の
レバーで行います。
ケースは牛革製。
がっしりした作り。
シャッタースピード優先
オート露出機能を持っています。
ピント合せはビテッサと同じで
背面のノブを回して調整します。
上面には被写界深度表示も。
(シャッター)
レンズシャッター方式
Fuji Synchro MxL
B,1〜1/1000sec
(レンズ)
Fujinon
45o f1.9
(ファインダー)
逆ガリレイ透視式
(ブライトフレーム)
(ピント調整)
一眼二重像合致式
連動距離計
(露出計)
セレン光電池
連動追針式
(露出制御)
シャッター優先AE
オート・マニュアル
(シンクロ)
X,M接点
(フィルム巻き上げ)
レバー式 (低部)
(セルフタイマー)
あり
(サイズo、重量)
W140 H90 D70
850g
Fujica P100
(フジカ P100)
8oの中で
最もコンパクトなサイズしています。
富士写真フィルム
8oカメラです。ジャンクボックスに転がっていたのを拾ってきたのですが、どこも故障はしていませんでした。でもなんでジャンクなのかと言うと、8oだからでしょう。フィルムの入手は困難ですし、現像は新宿の大手カメラ屋さんでも確か2.3年前に終わってしまいました。現像できたとしても、映写機が必要ですしね。
ボディ上よりファインダー、Cds、撮影レンズ、シャッターボタンとなっていて、ピントや絞り調整はなくボタンを押すだけで撮影できるようになっています。グリップに単三電池が4本入っていて、フィルム送りが電動でなされます。"カタカタカタカタ"という心地よい響きは8oの時代を知らない僕にも、なんとなく懐かしさを感じさせます。懐古趣味の方にはいい品物だと思いますよ。
おもちゃでしかないカメラはジャンク扱いされてしまうのですが、僕にとってこのカメラは目新しく「貴重な財産」となっています。
フィルムが無いので8o独特の
"カタカタ"というシャッター音を
楽しむだけしか出来ません。
8oのカセットをここに入れます。
(シャッター)
電動 定速
(レンズ)
Fujinon
11.5o f1.8
(ファインダー)
逆ガリレイ透視式
(ピント調整)
固定焦点
(露出計)
Cds 指針式
(露出制御)
オート
(シンクロ)
なし
(フィルム巻き上げ)
電動
(セルフタイマー)
なし
(サイズo、重量)
W30 H195 D110
720g
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