アンティークな時計 コーナー

古い時計を幾つか集めてみました。やはりジャンクな物ばかりです。
時計は初心者なので上手く解説できないけど・・・まあいいか。


Orfina(オルフィナ) 2つ目クロノグラフ

文字盤は焼けててボロっちです。
文字盤の周囲にタコメーターがあります。
 なんか汚ったなーい文字盤だけど、中身は綺麗なんですよ。
 これはオルフィナっていうスイスのメーカーが作ったクロノ腕時計で'50年代頃の製品と思います。オルフィナって日本じゃ全然聞いたことがありませんね、だけどスイスじゃ昔っからあるメーカーで、高級クロノで有名なポルシェデザインのムーブメントを供給していた事もあったようです。
 中にはビーナス175っていうピラーホイールタイプのメカが入っていました。スタート時の"カチッ"という感触や、リセット時に針が"ピョン"と一瞬で戻る感覚は なかなか良好で、時計好きの人の間では高い評価を得ているムーブだそうです。製造されてから半世紀ほど経ちますが、ちらねじ付きのテンプはブンブンよく振っていて、今のところ日差10秒ほどで元気に動いています。
 外見がボロっちだったおかげで、ネットオークションでとても安く入手できました。リダン(文字盤の化粧)でもすれば まともになりそうですが、その費用の方が時計本体より高く付きそうです。まあ、このまま日常で気兼ねなく使っちゃおうかと思います。
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外見はボロでも中身は綺麗なんですよね。
ピラーホイールタイプのビーナス175クロノ(多分?)
チラネジ付きテンプがブンブン回っています。
Orfina
(製 造 国)   スイス
(製造年代)  1950年代
(大 き さ)   34o
(ケース素材) 真鍮クロムメッキ
(文 字 盤)  アルミ
(風  防)    アクリル?
(裏  蓋)   スクリュー
(時間合わせ) リューズ引き
(石  数)    17石
(脱 進 機)   アンクル式
(テ ン プ)    チラネジ付き
(日  差)   +-10秒



Waltham(ウォルサム) 金張り 懐中時計

50oの懐中時計ってずっしりくる重みがあるんです。
 アメリカの時計メーカーとして有名な(だったと過去形になるのかな)ウォルサムの懐中時計です。
 50oのやや大きめの懐中で、文字盤は陶製、ケースは25年保証のピンクゴールド張りとなっています。
 ムーブメントは15石で、機械のプレートには何やらくねくねとした模様が入っていました。むかしの時計って機械を見られることも意識した作りをしているんですね。
 100年程前の時計ですけど、現在とても良く動いています。多分この先もメンテさえすれば何十何百年と時を刻み続けるのでしょう(僕が壊さない限り・・・)機械式時計の良さはここら辺にもある感じがします。


裏蓋は2重になっていて、ゴールドメッキの
25年保証マークが入っています。


100年以上経ってるとは思えないほど綺麗なメカ。
緩急針は星型で微調整が出来るタイプです。
A.W.W.co.Waltham,MASS.
(製 造 国)   アメリカ
(製造年代)  1893年かな
(大 き さ)   50o
(ケース素材) ピンクゴールド張り
         25年保証
(文 字 盤)  陶製
(風  防)    ガラス
(裏  蓋)   2重
(時間合わせ) リューズ引き
(石  数)    15石 シャトン
(脱 進 機)   アンクル式
(テ ン プ)    チラネジ付き
(日  差)   +-10秒



Waltham(ウォルサム) 金報国 懐中時計


大きな数字ですね。普段使いにイイ感じ。
 これもウォルサムの懐中時計。クロムメッキされたケースの裏蓋には"金報国 皇紀2599"って彫ってあります。これは何を意味するのか時計初心者の僕には分らないのですが、想像するに元々この時計は金(メッキ)時計で、物資難の時代に金ケースを国に提供してしまう代わりにこの金報国ケースになったっと言う事でしょうか。
 文字盤の大きなアラビア数字が目立ちますが、日常使うにはいいかな。

ケースの裏に"金報国 皇紀2599"って彫ってありました。
機械は綺麗。星型のマイクロレギュレーター。
A.W.W.co.Waltham,U.S.A
(製 造 国)   アメリカ
(製造年代)  1920年代か
(大 き さ)   42o
(ケース素材) クロム
(文 字 盤)  陶製
(風  防)    ガラス
(裏  蓋)   パカッと開けるタイプ
(時間合わせ) リューズ引き
(石  数)    15石 シャトン
(脱 進 機)   アンクル式
(テ ン プ)    チラネジ付き
(日  差)   +-30秒



Elgin(エルジン) 銀ハンター 懐中時計

リュウズを押すと前蓋がパカッと開きます。
 リューズを押すと"パカッ"と蓋が開くハンターケースと呼ばれる懐中時計です。
 なぜハンターケースかと言うと、むかし馬に乗って猟をする際に落馬した時、ポケットに入っている時計の風防ガラスが割れて体に突き刺さる事故を防ぐために表にも蓋を付けたと言われています。と言っても別に猟をする時用の時計って言う訳でなく、一つの懐中時計のスタイルとしてカッコいいものだと思います。
 中のメカは7石と低グレードなのですが、ケースは純銀のスターリングシルバー製なので磨けば磨くほど輝くって感じでgooですよ。あぁ、でも磨き過ぎるとだんだん薄くなっちゃったりして・・・


スターリングシルバーだからケースは輝いています。
機械のグレードは低いみたい。7石です。
Elgin,N.A.T.L,Watch.co
(製 造 国)   アメリカ
(製造年代)  1910年頃かな
(大 き さ)   50o
(ケース素材) スターリング
         シルバー
(文 字 盤)  陶製
(風  防)    ガラス
(裏  蓋)   2重
(時間合わせ) リューズ引き
(石  数)    7石
(脱 進 機)   アンクル式
(テ ン プ)    チラネジ付き
(日  差)   +-30秒



Tissot&Tavin(チソ・タバン) 銀 懐中時計


文字盤や針は装飾がされていてとてもGood。
 銀製2重蓋ケースに陶製ポーセーリングダイアル、針もリーフ状の装飾があり外見は美しい感じがします。蓋の内側にはTissot&Tavinとなぜかダブルネームが彫ってありました。
 真鍮プレート製の機械はシリンダー式と言う珍しい(?)もので、テンプの軸を冠状の歯車(シリンダー)が直接蹴るような仕組みで、一般的なアンクル式の時計よりテンプの振りは弱く、精度も余り良くない構造となっています。この形式のメカは1900年前後の一時期のみ作られたようです。そう、時間合わせは文字盤11時の上にあるポッチを押しながらリューズを回すダボ式と呼ばれるもので、これも100年前の短い期間のみにあった形式と聞きました。
 フランス製でお洒落な時計なんですが、現在不調で時々止まっちゃったりするので日常で使えないのが残念!!

2重蓋の内側にTissot&Tavinと
ダブルネームが彫ってあります。
シリンダー式の機械は精度が良く出ませんね。
La Nantaise brevetee S.G.D.G
(製 造 国)   フランス
(製造年代)  1890年頃かも
(大 き さ)   46o
(ケース素材) シルバー800
(文 字 盤)  陶製ポーセーリング
(風  防)    ガラス
(裏  蓋)   2重
(時間合わせ) ダボ押し
(石  数)    8石
(脱 進 機)   シリンダー式
(テ ン プ)    平テンプ
(日  差)   +-2分



ジャンクなハンター懐中時計 その1


銀製ハンターケース懐中。
銀だからすぐ黒ずんできちゃう。
 ああこの時計には文字盤にガラスが無いんですよ。ハンターケースだからガラスは必要無いのかなとも思いますが、なんか剥き出しの文字盤は貧相ですね。
 時間合わせはケン引きと呼ばれるもので、4時の所にある剣を引っ張った後にリューズで時間を合わせる仕組みです。
 この時計を入手した時は全く動かないジャンクだったんですよ。でも機械は生きていたので分解清掃注油して再セットしたら動き出しました。時計もカメラと同じで、不動のジャンクと言えども手をかけてやれば意外と動くものだなって思った時計でした。


時間合わせはケン引きスタイル。
文字盤の5時の所にある剣を引いてから
リュウズで時間を合わせます。
Mythen Ligne Droite
(製 造 国)   スイス
(製造年代)  1910年代か
(大 き さ)   44o
(ケース素材) シルバー800
(文 字 盤)  陶製
(風  防)    ガラスなし
(裏  蓋)   2重
(時間合わせ) ケン引き
(石  数)    15石
(脱 進 機)   アンクル式
(テ ン プ)    チラネジ付き
(日  差)   +-30秒



ジャンクなハンター懐中時計 その2


40oの小型ハンターケース懐中です。
 あっ、これも文字上に風防がありません。ハンターケースのガラスは薄い物ですから、パカパカ開けているうちに割れちゃうんですかね。
 

機械は1枚プレートの安物。
修理の甲斐あり、現在は元気に動いています。
NewYork Standard Watch.co
(製 造 国)   アメリカ
(製造年代)  1910年代か
(大 き さ)   40o
(ケース素材) ピンクゴールド張り
         10年保証
(文 字 盤)  陶製
(風  防)    ガラスなし
(裏  蓋)   2重
(時間合わせ) リューズ引き
(石  数)    7石
(脱 進 機)   アンクル式
(テ ン プ)    チラネジ付き
(日  差)   +-1分



ジャンクなHampden(ハンプデン) 懐中時計

婦人用の小型懐中です。
裏側には鹿の彫り物があります。
 33oと とても小っちゃな婦人用懐中時計です。
 金張りのケースには鹿の彫り物があり、ナント裏蓋を開けると母子の写真が貼り付けてあったんですよ。ニコっと笑った5歳位の娘をママが膝で抱っこしている微笑ましい肖像写真には、古めかしいスタイルのドレスやクルクルっとした髪が写っていて、当時の生活を表している貴重な写真だと思います。この時計の製造年は1886年、昔は首に吊る提げるロケットの代わりに懐中時計に家族の写真を入れていたみたいですね。
 残念ながら機械は動きませんでした。ケースはいいものなので、同系のムーブを安く見つけて入れられないかなと思っています。

裏蓋を開けるとナント写真が貼ってありました。
120年ほど前の母子の写真。


メカは低グレードの7石。
テンプが良くなく、現在不動状態。
Hampden
(製 造 国)   USA
(製造年代)  1886年
(大 き さ)   33o
(ケース素材) ピンクゴールド張り
         20年保証
(文 字 盤)  陶製
(風  防)    ガラス
(裏  蓋)   2重
(時間合わせ) ダボ押し
(石  数)    7石
(脱 進 機)   アンクル式
(テ ン プ)    チラネジ付き
(日  差)   不動品 残念!!



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