レンズ根元のリングを回すとフィルムが巻き上がる独特の機構を備えています。
左手にリングを持ち手首をひねるだけで巻き上がるので、
速写性には優れていると思いますよ。
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←左側の眼帯みたいなのは露出計受光部のカバーです。室内ではこのカバーを開けて測光。 |
とても明るいファインダーには35,50,100oのフレーム枠も入ってます。
2重像も明るいのでピントはとても合わせやすいんです。
ところで、WERRAってベラって読むのかな。ヴェラの方が一般的かも。。。
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←ギギギッって音とともに巻き上がります。この巻上げ感覚はなかなかGooですよ。 |
Carl Zeiss Jena (1959年)
設計者のこだわり。特異な巻上げ装置を備え、軍艦部に突起やビス一つ無い、とてもスタイリッシュなベラは東独のカールツァイスより発売されました。よく国営企業がこんなにデザインの素晴らしい製品を作ったものだと感心させられます。
巻き上げ部は独自でレンズの根元にあります。カメラを構えた状態で根元のリングを左に60度回すと、巻き上げとシャッターチャージがなされます。全く独自の機構ですね。露出計は上部にあり、屋外の強光時はカバーをして測光します。絞りとの連動はしていません。シャッタースピードと絞り、ピント調整はレンズ鏡胴にあります。ファインダーはとても明るく3つのブライトフレーム(枠線)があり、焦点合わせはとても楽。現行のカメラでもここまで明るいファインダーはあまり無いんじゃないかな。軍艦部に見える唯一のボタンはシャッターレリーズボタンです。カメラ底部にはフィルムカウンターと巻き戻しクランクがあり、裏蓋は完全に取り外せます。
レンズはテッサー。ベラ3型から共通マウントになり数種類の交換レンズが出ています。しかし、中古市場ではあまり見かけませんね。
ベラにはレンズ鏡胴がすっぽり収まるレンズカバーが標準で付いています。撮影時はカバーを逆さにし、レンズ前面につけるとフードになるとか。ぜひ、レンズカバーのついたベラを入手したいものです(安く)。カバーだけ売ってないかな。 |
使い方を ちょこっと説明
まず、低部のダイアルを回し裏蓋を取り外します。
フィルムを左方向へ通しセット。蓋を取りつけ、カウンターを0にリセットし撮影準備完了。
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←裏蓋はローライ35同様に下に引っ張って取り外すんですよ。 |
レンズ鏡胴部根元の黒リングを正面右方向へ
くるっと60度回し
フィルムを巻上げます。(同時にシャッターもチャージされます)
次に絞りとシャッタースピードを設定。
シャッタースピード設定リングは絞りと連動して動きます。
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←レンズ鏡胴手前より、
巻き上げリング、シャッタースピード・絞り設定リング(連動)、レンズ取り外しリング、絞り調整リングとなります。
シャッタースピードは1〜1/750秒です。 |
大きなシャッターボタンが特徴のシンプルな上面ですね。右側に露出計窓もあります。
レンズ前面のリングを回してピント合わせ。
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←露出計は完全に独立していて絞り値等の設定ができないので余り役に立たない感じ。 |
低部のボタンを押しながらクランクを回して巻き戻します。
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←低部にはフラッシュ切り替えとセルフタイマーレバー(M,X,V)もありますよ。 |
レンズシッャッター機ながらレンズ交換も可能なんですよ。
でもベラのレンズフード同様、この交換レンズも
単独では なかなか売ってない様ですね。 |
ベラ 4
のスペック
(シャッター)
レンズシャッター方式
Prestor RVS
B,1〜1/750sec
(レンズ)
Carl Zeiss Tesser
50o F2.8 (Werra)
(ファインダー)
逆ガリレイ透視式
(ブライトフレーム)
(ピント調整)
一眼二重像合致式
連動距離計
(露出計)
セレン光電池
単独 指針露出計
(シンクロ)
X,M接点
(フィルム巻き上げ)
回転式(マウント部)
(セルフタイマー)
あり
(サイズo、重量)
W120 H75 D85
580g |
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